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症例
脳血管撮影上の改善傾向をみたにもかかわらずくも膜下出血を来した虚血発症椎骨脳底動脈解離の1例
著者: 吉河学史1 河本俊介1 大野博康1 矢向今日子1 篠崎宗久1 堤一生1
所属機関: 1公立昭和病院脳神経外科
ページ範囲:P.803 - P.809
文献購入ページに移動椎骨脳底動脈解離において,虚血発症ののち,くも膜下出血を来すものは比較的稀である.近年報告例が散見されるようになったが,いまだその治療に苦慮することが多い.今回,われわれは脳底動脈閉塞による虚血にて発症し,その後脳血管撮影にて再開通がみられ,改善傾向を示していると考えられたにもかかわらずくも膜下出血を来した例を経験した.そこで,治療方針を含めて文献的考察を加え報告する.
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