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研究
Radiosurgery時代の無症候性髄膜腫に対する治療
著者: 岩井謙育1 山中一浩1 森川俊枝1 石黒友也1 本田雄二1 松阪康弘1 小宮山稚樹1 安井敏裕1
所属機関: 1大阪市立総合医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.891 - P.897
文献購入ページに移動無症候性髄膜腫は,MRI等の画像診断の進歩と脳ドックの普及によりその頻度は増加している16,18).無症候性髄膜腫の治療方針については,必ずしも手術摘出が必要ない場合もあると思われ,その自然経過を含めて検討する必要がある.無症候性髄膜腫の腫瘍増大率については,経過観察期間の違いはあるが222〜77.8%との様々な報告がある9,14,20).また,近年,低侵襲な治療であるradiosurgeryの髄膜腫に対する有用性が,その長期成績を含めて明らかになってきている2,7).そこでわれわれは,ガンマナイフを使用可能な当院における無症候性髄膜腫に対する治療成績を検討した.
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