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症例
顔面痙攣に対する微小血管減荷術後に帯状疱疹ウイルスの再活性化により遅発性顔面神経麻痺を来した1例
著者: 古川浩次1 酒向正春1 久門良明1 寺岡幹夫1 大田信介1 大上史朗1 羽藤直人2 大西丘倫1
所属機関: 1愛媛大学脳神経外科 2愛媛大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.899 - P.902
文献購入ページに移動顔面痙攣に対して微小血管減荷術(microvascular decompression;MVD)を行った後,遅発性に同側の顔面神経麻痺が起こることは知られているが,比較的稀であり,その原因について詳細に検討した報告は少ない.今回われわれは,微小血管減荷術後10日目に遅発性顔面神経麻痺を来し,その原因が帯状疱疹ウイルスの再活性化と考えられた症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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