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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻9号

2003年09月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

経鼻的下垂体腫瘍摘出術—術式および工夫

著者: 阿部琢巳1

所属機関: 1昭和大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.955 - P.974

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Ⅰ.はじめに
 下垂体腫瘍に対するtransnasal transsphenoidalsurgeryの歴史は20世紀初頭に遡る.1910年4月21日,Johns Hopkins HospitalにおいてHarveyCushingが初めてsublabial transseptal surgeryを施行した36).その約1カ月後の5月25日に,Wien大学でOskar Hirschがendonasal transseptal surgeryを行っている45).その後,両法ともヨーロッパではかろうじて命脈を保っていたものの,米国ではCushingがtranscranial surgeryがtranssphenoidalsurgeryよりも優れていると公表したこともあり37),下火になっていた.1958年,Guiotらが初めてtranssphenoidal approachに術中X線透視装置を導入した42).1967年,Jules HardyがGuiotの下で学んだ方法をさらに発展させ,さらにmicrosur—geryの手技を導入してsublabial transsphenoidalapproachの隆盛期を築いた43)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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