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症例
症候性巨大ラトケ囊胞に両側内頸動脈瘤を合併した1例
著者: 天野貴之1 梶原浩司1 原田克己1 吉川功一1 秋村龍夫1 加藤祥一1 藤井正美1 藤澤博亮1 鈴木倫保1
所属機関: 1山口大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.49 - P.54
文献購入ページに移動ラトケ囊胞は胎生期のRathke's pouchの遺残より発生する非腫瘍性鞍内囊胞である.正常人で剖検時11~22%の頻度で認められるとの報告がある.稀な疾患であるといわれていたが,MRI,CTなどの画像の進歩によって近年少なからず報告されるようになってきた.しかしながら,症候性ラトケ囊胞に脳動脈瘤を合併した症例の報告は数例のみであった1,5,9,10).
今回われわれは,症候性ラトケ囊胞に両側内頸動脈瘤を合併した症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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