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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例

症候性巨大ラトケ囊胞に両側内頸動脈瘤を合併した1例

著者: 天野貴之1 梶原浩司1 原田克己1 吉川功一1 秋村龍夫1 加藤祥一1 藤井正美1 藤澤博亮1 鈴木倫保1

所属機関: 1山口大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.49 - P.54

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 Ⅰ.はじめに

ラトケ囊胞は胎生期のRathke's pouchの遺残より発生する非腫瘍性鞍内囊胞である.正常人で剖検時11~22%の頻度で認められるとの報告がある.稀な疾患であるといわれていたが,MRI,CTなどの画像の進歩によって近年少なからず報告されるようになってきた.しかしながら,症候性ラトケ囊胞に脳動脈瘤を合併した症例の報告は数例のみであった1,5,9,10)

 今回われわれは,症候性ラトケ囊胞に両側内頸動脈瘤を合併した症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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