icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻1号

2004年01月発行

文献概要

症例

8年の経過で脳膿瘍の再発を来した先天性肺動静脈瘻の1例

著者: 塩屋斉1 菊地顕次1 須田良孝1 進藤健次郎1 橋本学2

所属機関: 1由利組合総合病院脳神経外科 2秋田大学医学部放射線科

ページ範囲:P.57 - P.63

文献購入ページに移動
 Ⅰ.はじめに

肺動静脈瘻は肺内の動脈と静脈の異常短絡であり,先天性の血管異常が原因と考えられている15).その多くは皮膚・粘膜の多発性毛細血管拡張,その部位からの頻回の出血,家族性発症を三主徴とするRendu-Osler-Weber病(以下ROW病と略す,遺伝性出血性毛細血管拡張症)に合併するとされている15)

 今回,ROW病の所見はなかったが,8年の経過で脳膿瘍を繰り返し,精査の結果先天性肺動静脈瘻が認められた1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら