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症例
8年の経過で脳膿瘍の再発を来した先天性肺動静脈瘻の1例
著者: 塩屋斉1 菊地顕次1 須田良孝1 進藤健次郎1 橋本学2
所属機関: 1由利組合総合病院脳神経外科 2秋田大学医学部放射線科
ページ範囲:P.57 - P.63
文献購入ページに移動肺動静脈瘻は肺内の動脈と静脈の異常短絡であり,先天性の血管異常が原因と考えられている15).その多くは皮膚・粘膜の多発性毛細血管拡張,その部位からの頻回の出血,家族性発症を三主徴とするRendu-Osler-Weber病(以下ROW病と略す,遺伝性出血性毛細血管拡張症)に合併するとされている15).
今回,ROW病の所見はなかったが,8年の経過で脳膿瘍を繰り返し,精査の結果先天性肺動静脈瘻が認められた1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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