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症例
超音波カラードップラー法が診断に有用であった,jugular phlebectasiaの1症例
著者: 七戸秀夫1 黒田敏1 石川達哉1 岩崎喜信1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科脳神経外科
ページ範囲:P.75 - P.78
文献購入ページに移動Jugular phlebectasiaは,頸部腫脹で発症する極めて稀な疾患で,原因不明の内頸静脈の拡張を呈する良性の疾患である.しかし,その報告は耳鼻咽喉科,小児外科などからがほとんどで,脳神経外科関連領域では報告されていない.頭頸部領域のため脳神経外科医が診察する機会も多いと考えられるが,この疾患はMRI所見などから頸部腫瘍と誤診されることも少なくないため,注意が必要である.今回われわれが経験した症例も診断の確定に苦慮したが,頸部超音波検査がその特徴的なカラードップラー所見により非常に有用であったので,文献的考察を交えて報告した.
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