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症例
出血を繰り返し術前診断が困難であった後下小脳動脈末梢部に発生した多発性脳動脈瘤の1例
著者: 塩屋斉1 菊地顕次1 須田良孝1 荘司英彦1 進藤健次郎1
所属機関: 1由利組合総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.1157 - P.1164
文献購入ページに移動後下小脳動脈(posterior inferior cerebellar artery : PICA)が椎骨動脈から分岐した後の末梢部に発生する脳動脈瘤(distal PICA AN)は全脳動脈瘤の1%以下とされ比較的稀なものと考えられるが11,13,14,21),さらに同一のPICA末梢部に多発する脳動脈瘤は非常に珍しいとされている.
今回,1年半の経過で出血を繰り返し,動脈瘤などの血管病変の術前診断で手術に臨んだが,術中所見からPICA末梢部に発生した多発性脳動脈瘤と診断し得た1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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