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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻12号

2004年12月発行

文献概要

症例

脊髄癒着性くも膜炎に対するGore-Tex(R)sheetを使用したくも膜下腔再形成術および硬膜形成術

著者: 関俊隆1 飛騨一利1 矢野俊介1 岩崎喜信1

所属機関: 1北海道大学大学院医学専攻科神経病態学講座脳神経外科

ページ範囲:P.1247 - P.1251

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 Ⅰ.はじめに

脊髄癒着性くも膜炎は炎症や外傷などによって脊髄や神経根やくも膜に慢性炎症性変化が起き,さらに髄液の灌流障害や脊髄の循環障害を来し,脊髄の萎縮やくも膜嚢胞あるいは脊髄空洞症を呈する病態である4,5,11,14).発症した時点で既に神経症状が進行している症例が多いこと,脊髄炎を合併していること,手術療法を行っても再癒着が多いことなどから脊髄疾患の中でも極めて治療困難な疾患の1つと考えられる.今回われわれは,脊髄癒着性くも膜炎症例に対してGore-Tex(R)sheetによる硬膜形成術およびくも膜下腔再形成術を行い良好な成績を得ているので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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