icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻12号

2004年12月発行

文献概要

連載 IT自由自在

「IT自由自在」連載開始にあたって

著者: 伊達勲1

所属機関: 1岡山大学脳神経外科

ページ範囲:P.1286 - P.1289

文献購入ページに移動
 ■はじめに

 この度,本誌に「IT自由自在」という連載が新たに登場することになりました.ITとはinformation technologyの略で,通常,情報技術と訳されています.脳神経外科には既に脳神経外科コンピュータ研究会があるように,多くの先生方がITに関して興味をお持ちです.本誌での連載のねらいは,脳神経外科の臨床,研究,教育などで,先生方がコンピュータ,インターネット,ビデオ,電子カルテ,などを用いていろいろ工夫されている,あるいは,便利なグッズを見つけてそれを使っておられる,そのような工夫や経験をご報告いただき,読者の皆様のデジタルライフに少しでも参考にしていただければ,というところにあります.通常の科学論文とは異なり,気楽に読めてしかも何かのヒントになるような連載になれば幸いと考えています.

 このような企画をたて編集同人の先生方にアンケートをお願いいたしました.既にかなりの数の先生方のご推薦と連載のテーマをいただいております.ソフトウェアやハードウエアの紹介,プレゼンテーションの工夫,ビデオ編集の仕方など,内容は多岐にわたり,楽しみな連載になりそうです.

 私自身は決してITの専門家ではありません.20数年前,脳神経外科医になったばかりのころ,丁度ワープロ(といっても勤務先の病院にシャープの「書院」の比較的大きなタイプのものが1台あるだけでしたが)が出始めで,それを使って手術記録を記載したり,患者さんの登録をしておりました.パソコンが普及するのはそれから数年たってからでしたが,アッという間にデスクトップからラップトップになり,学会でのプレゼンテーションは,従来のスライド映写にかわって,ほぼコンピュータと液晶プロジェクターによるプレゼンテーションに統一されてきています.ビデオについてもコンピュータでの動画の質の向上により,コンピュータ上での発表が大部分になってきています.この間,自分自身も2年か3年ごとに新しいコンピュータを買い換える必要があり,しかも医局にはマッキントッシュとウィンドウズが混在しているので,その両者を自分でも使いこなすために,コンピュータ関係の雑誌を読んだり,インターネットで情報を得たりしてきました.

 机の周りの書類の山を減らす方法は? プレゼンテーションで役に立つグッズは? 英単語の用例を多く載せているインターネットのサイトは? 新幹線や飛行機の中でよりリラックスできる方法は? 今回はそのようなありふれた場面で私が便利に使用しているものをご紹介して,連載スタートのイントロダクションとしたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?