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文献概要
症例
脳梁離断術が有用であったepileptic spasmを主症状とする難治性小児てんかんの1例
著者: 田中信宏1 藤井正美1 秋村龍夫1 原田克己1 梶原浩司1 加藤祥一1 野村貞宏1 石原秀行1 鈴木倫保1
所属機関: 1山口大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.161 - P.165
文献購入ページに移動現在,難治性てんかんに対する外科手術の中で脳梁離断術は遮断手術の1つとして用いられており,手術例の70%近くで発作が軽減することが報告されている7).しかし,脳梁離断術は発作型では脱力失立発作,てんかん分類ではLennox-Gastaut症候群,両側の前頭葉てんかんなどがよい適応とされているものの,厳密な手術適応基準がないことが問題として挙げられる.今回われわれは脳梁離断術が有効であったepileptic spasmを主症状とする難治性小児てんかんの1症例を経験し,手術適応に関して若干の知見を得たので文献的考察を加え報告する.
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