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症例
片側モヤモヤ病に合併した破裂脳動脈瘤に対し脳血管内治療を行った1例
著者: 村上謙介1 緑川宏2 高橋昇1 鈴木保宏1 野村耕章1 西嶌美知春1
所属機関: 1青森県立中央病院脳神経外科 2青森県立中央病院放射線科
ページ範囲:P.167 - P.171
文献購入ページに移動近年,脳血管内治療の技術の進歩により,全身麻酔下の開頭直達手術の困難な脳動脈瘤症例に対しても治療がより安全に行われるようになった.
内頸動脈終末部近傍に進行性の狭窄や閉塞を来すモヤモヤ病は,脳循環の低下により一過性脳虚血発作や脳梗塞が,また脆弱なモヤモヤ血管の破綻により脳内出血が生じる原因不明の疾患である.本疾患に脳動脈瘤が合併することがあるが,その直達手術は一般に困難であり,また問題点も多い1,2,8,12,15,16).
今回われわれは,片側モヤモヤ病に合併した破裂脳動脈瘤に対し,Gaglielmi Detachable Coil(GDC)を用いた脳動脈瘤瘤内塞栓術による治療を経験したので,文献的考察とともに報告する.
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