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研究
同時多発性高血圧性脳内出血例の検討
著者: 塩見直人1 宮城知也1 古賀さとみ1 刈茅崇1 徳富孝志1 重森稔1
所属機関: 1久留米大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.237 - P.244
文献購入ページに移動高血圧性脳内出血(HIH : hypertensive intra-cerebral hematoma)は近年の降圧加療の進歩により減少傾向にあるが,高齢化社会を迎えたわが国においては依然重要な疾患の一つである.CTが普及した現在ではHIHの診断は容易となり,発症から早期に診断が可能となった.CTにおける早期診断によって同時多発性に生じたと考えられる症例も時に経験されるようになったが4,6-11),このような症例では治療方針の決定に苦慮する場合もある.そこで今回,自験例をもとに同時多発性に生じたと考えられるHIHについてその特徴を検討し,発症機序および治療方針に関する考察を加えて報告する.
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