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症例
頸髄神経根症状で発症した頭蓋外椎骨動脈解離の1例
著者: 上村春奈1 黒田敏1 牛越聡2 関俊隆1 石川達哉1 飛騨一利1 岩崎喜信1
所属機関: 1北海道大学医学研究科脳神経外科 2北海道大学医学研究科放射線科
ページ範囲:P.361 - P.365
文献購入ページに移動頭蓋外椎骨動脈解離は,頭頸部痛,または,椎骨脳底動脈系のtransient ischemic attack(TIA),脳梗塞で発症することが多いといわれている5,7-10).しかし,頭蓋外椎骨動脈解離に起因して生じた動脈瘤が頸髄神経根を圧迫して症状を呈する例は極めて稀で,これまでに8例が報告されているのみである1-4,6).これまでの報告では,保存的治療により神経根症状は徐々に改善することが多いとされてきたが1-4,6),今回,われわれは血管内手術により積極的に治療した結果,良好な結果が得られた症例を経験したので報告する.
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