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症例
頭頂後頭部打撲により両側の頭頂側頭部に対称性に発生した両側性硬膜外血腫の1例
著者: 出井勝1 島健1 西田正博1 山根冠児1 三原千恵1 畠山尚志1 恩田秀賢1 真辺和文1 横田晃2
所属機関: 1中国労災病院脳神経外科 2産業医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.379 - P.382
文献購入ページに移動両側性の急性硬膜外血腫は,従来稀とされていたが,CTの導入以来,診断能力の向上により報告例が増加しており,急性硬膜外血腫の2%から10%3,5)の頻度でみられるとされている.しかし,死亡率は近年改善してきているとはいえ,約20%3,7)といまだ高率である.
今回筆者らは,頭頂後頭部打撲により両側性の線状骨折と,対称性かつ非連続性の硬膜外血腫を打撲部から離れた部位に形成した1例を経験し,両側同時開頭により血腫除去を行い,良好な結果を得ることができたので,文献的考察を加え報告する.
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