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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻4号

2004年04月発行

文献概要

症例

頭頂後頭部打撲により両側の頭頂側頭部に対称性に発生した両側性硬膜外血腫の1例

著者: 出井勝1 島健1 西田正博1 山根冠児1 三原千恵1 畠山尚志1 恩田秀賢1 真辺和文1 横田晃2

所属機関: 1中国労災病院脳神経外科 2産業医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.379 - P.382

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 Ⅰ.はじめに

両側性の急性硬膜外血腫は,従来稀とされていたが,CTの導入以来,診断能力の向上により報告例が増加しており,急性硬膜外血腫の2%から10%3,5)の頻度でみられるとされている.しかし,死亡率は近年改善してきているとはいえ,約20%3,7)といまだ高率である.

 今回筆者らは,頭頂後頭部打撲により両側性の線状骨折と,対称性かつ非連続性の硬膜外血腫を打撲部から離れた部位に形成した1例を経験し,両側同時開頭により血腫除去を行い,良好な結果を得ることができたので,文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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