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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻5号

2004年05月発行

文献概要

症例

中大脳動脈分岐部閉塞に続発した破裂細菌性脳動脈瘤の1手術例

著者: 山口真太朗1 坂田清彦1 中山顕児1 折戸公彦1 池田理望2 荒川正博3 重森稔4

所属機関: 1大牟田市立総合病院脳神経外科 2大牟田市立総合病院循環器科 3大牟田市立総合病院病理学 4久留米大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.493 - P.499

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 Ⅰ.はじめに

感染性心内膜炎(infective endocarditis:IE)に合併する細菌性脳動脈瘤の大半は中大脳動脈の末梢部に発生する5,14).また発症形式としては,脳内出血やくも膜下出血であることが多いことはよく知られている5,6,11,14).今回われわれは,右中大脳動脈近位部閉塞による脳梗塞で発症し,その経過観察中に同部に紡錘状動脈瘤が新生して脳内出血とくも膜下出血を生じ,直達手術を施行した1例を経験した.本症例は手術および病理組織学的検査結果から細菌性脳動脈瘤と確認された.このような症例は稀であり,病態や治療上の問題点を中心に文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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