icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻6号

2004年06月発行

文献概要

症例

血管内エコー(IVUS), balloon catheter が有用であった椎骨動静脈瘻の1症例

著者: 吉岡努1 北川直毅1 森川実2 林健太郎1 出雲剛1 中本守人1 上之郷眞木雄1 永田泉1

所属機関: 1長崎大学医学部脳神経外科 2長崎大学医学部放射線科

ページ範囲:P.597 - P.602

文献購入ページに移動
 Ⅰ.はじめに

椎骨動静脈瘻 は頭蓋外の椎骨動脈,あるいはその分枝とそれに近隣する静脈との異常な交通を本体とする稀な疾患である2,5-9,12,19).症状は持続する拍動性耳鳴や頸部痛,盗血流現象や圧迫による脳,脊髄の機能障害が認められている2,3,9,18).今回われわれは,特発性椎骨動静脈瘻の1症例を経験した.本症例は,血管内エコー(IVUS:Avanar F/X imaging catheter:JOMED Inc.)を用いた瘻孔の部位の同定およびバルーンカテーテルによる血流コントロールにて安全に血管内手術にて治療し得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?