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症例
低酸素脳症後の痙縮に脊髄刺激療法が奏功した1例―痙縮の改善機序に関する検討
著者: 寺尾亨1 田屋圭介1 沢内聡1 沼本ロバート 知彦1 村上成之1 阿部俊昭2 橋本卓雄3
所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院脳神経外科 2東京慈恵会医科大学脳神経外科 3聖マリアンナ医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.613 - P.618
文献購入ページに移動遷延性意識障害や難治性疼痛に施行される脊髄硬膜外電極刺激術spinal cord stimulation(SCS)は筋緊張を低下させることがあるが,その機序に関してはいまだ解明されていないのが現状である15).今回,われわれは遷延性意識障害の改善を期待して上位頸椎のSCSを施行し,通電後,四肢の痙縮が著明に改善した症例を経験したため,その改善機序を中心に報告する.
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