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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻6号

2004年06月発行

文献概要

症例

低酸素脳症後の痙縮に脊髄刺激療法が奏功した1例―痙縮の改善機序に関する検討

著者: 寺尾亨1 田屋圭介1 沢内聡1 沼本ロバート 知彦1 村上成之1 阿部俊昭2 橋本卓雄3

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院脳神経外科 2東京慈恵会医科大学脳神経外科 3聖マリアンナ医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.613 - P.618

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 Ⅰ.はじめに

遷延性意識障害や難治性疼痛に施行される脊髄硬膜外電極刺激術spinal cord stimulation(SCS)は筋緊張を低下させることがあるが,その機序に関してはいまだ解明されていないのが現状である15).今回,われわれは遷延性意識障害の改善を期待して上位頸椎のSCSを施行し,通電後,四肢の痙縮が著明に改善した症例を経験したため,その改善機序を中心に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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