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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻6号

2004年06月発行

文献概要

症例

頭蓋内椎骨動脈・脳底動脈の高度狭窄症に対しステント併用血管形成術を行った2例

著者: 善積秀幸1 猪野屋博1 益澤秀明1 佐藤公一2 中村淳3

所属機関: 1新東京病院脳神経外科 2新東京病院放射線科 3新東京病院心臓血管外科

ページ範囲:P.627 - P.634

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 Ⅰ.はじめに

症候性椎骨脳底動脈狭窄の予後は不良であり,内科的治療にも限界がある3,27).また後頭動脈後下小脳動脈吻合術,浅側頭動脈上小脳動脈吻合術などが行われているが,これらのバイパス術は技術的に困難であり,効果も疑問が多い2,12,13).経皮的血管形成術が,新しい治療法として提唱されたが1,10,22,25),血管の解離,プラークの遊離,再狭窄等の問題点があり7,11,16,31),不十分な拡張で妥協しなければならないことが多い22).ステント併用血管形成術は,血管形成術によって起こるプラークの遊離,血管解離,リコイルを防ぐことができる.われわれは椎骨脳底動脈の高度狭窄に対して,ステント併用血管形成術を行い優れた結果が得られた2例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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