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症例
自然消失を来した中枢神経系原発悪性リンパ腫の1例
著者: 田屋圭介1 寺尾亨1 田中俊英1 沢内聡1 沼本ロバート 知彦1 村上成之1 西脇嘉一2 橋本卓雄3 阿部俊昭4
所属機関: 1東京慈恵会医科大学柏病院脳神経外科 2東京慈恵会医科大学柏病院血液腫瘍内科 3聖マリアンナ医科大学脳神経外科 4東京慈恵会医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.637 - P.642
文献購入ページに移動脳原発悪性リンパ腫は,原発性脳腫瘍の約1%を占め,神経膠芽腫や転移性脳腫瘍と同様に非常に予後の悪い脳腫瘍の1つとして認識されている10,13).今回われわれは,MRI上4カ月前は正常であった右小脳に突然出現した異常病変に対し脳生検術を施行した.病理所見および免疫電気泳動法による遺伝子解析の結果,悪性リンパ腫と診断された.その後,MRI上,病変は自然消退し約1年間再発徴候を示さない非典型的な悪性リンパ腫の1症例を経験したため報告する.
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