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研究
転移性脊椎腫瘍に対する術前塞栓術
著者: 河田幸波1 西浦司1 丸尾智子1 高山和浩1 荻原浩太郎1 後藤正樹1 津野和幸1
所属機関: 1国立病院機構岩国医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.699 - P.705
文献購入ページに移動転移性脊椎腫瘍の治療の主目的は疼痛の軽減と,麻痺や感覚障害などの脊髄症状の悪化を防ぐかあるいは改善させることである.そのために放射線照射による腫瘍増殖の抑制や外科的治療が単独あるいは併用して行われる.外科的治療とは腫瘍の可及的摘出による脊髄除圧と脊椎再建であり,支持性獲得のために通常は内固定を必要とする.そして腫瘍摘出の際に問題となるのが腫瘍からの出血である.術前の腫瘍栄養血管の塞栓術は出血量を軽減させることが知られている2,4,6-9,11,12).当院で施行している術前塞栓術について検討し報告する.
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