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症例
小切開による頸動脈直接穿刺により頸動脈ステントを留置した1例
著者: 松本博之1 藤田浩二1 三木潤一郎1 辻直樹1 寺田友昭2 板倉徹2
所属機関: 1公立那賀病院脳神経外科 2和歌山県立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.735 - P.740
文献購入ページに移動近年頭頸部血管病変に対する血管内治療が発達し,脳動脈瘤に対するコイル塞栓術および頭頸部主幹動脈狭窄に対するステント留置術の症例が増加しつつある.一般にこれらの病変に対する血管内治療は経大腿動脈的にアプローチすることがほとんどであり,時には上腕動脈からアプローチすることもあるが,動脈硬化が強くアプローチが困難な場合には,頸動脈を直接穿刺することでアプローチする必要がある.頸動脈直接穿刺法は実際に施行される機会は極めて少ないが,アプローチのオプションとしてぜひ身につけておかねばならない手法であると思われる.今回,われわれが施行している頸部小切開を併用した頸動脈直接穿刺法による頸部内頸動脈ステント留置術について症例を呈示する.
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