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症例
Sinus excisionとdirect sinus packingの併用により根治した横-S状静脈洞・硬膜動静脈瘻の1例
著者: 山口秀1 黒田敏1 牛越聡2 石川達哉1 難波理奈1 穂刈正昭1 浅野剛2 岩崎喜信1
所属機関: 1北海道大学医学部脳神経外科 2北海道大学医学部放射線科
ページ範囲:P.747 - P.751
文献購入ページに移動頭蓋内硬膜動静脈瘻(dural arteriovenous fistula : dAVF)は,特に脳静脈への逆流を伴う場合,頭蓋内出血や白質障害により予後が不良となりやすい1,4,12).治療法として,経静脈的あるいは経動脈的塞栓術,小開頭によるdirect sinus packingあるいは外科的摘出などが報告されている.現在,病変静脈洞の開存の有無などにより,治療法が選択されている5,11).
今回,われわれは,病変が頸静脈孔まで及んでいる横-S状静脈洞dAVFに対して,S状静脈洞下部の病変にはdirect packingを,横静脈洞,上部S状静脈洞の病変には摘出術を行うことで,安全に完治し得た症例を経験したので報告する.
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