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研究
頸椎固定をされずに搬送されてきた頸椎・頸髄損傷例の検討
著者: 高橋功1 森下由香1 南崎哲史1 早川達也1 寺坂俊介2 布村充2
所属機関: 1手稲渓仁会病院救急部 2手稲渓仁会病院脳神経外科
ページ範囲:P.837 - P.842
文献購入ページに移動外傷患者における脊椎の固定はプレホスピタルケアおよび初期治療における基本的かつ重要な処置の1つである.しかし,現状では,救急医療の中で,その意義や必要性が十分理解・徹底され,適切に実行されているとは言い難い状況である.実際に頸椎・頸髄損傷の治療に携わる脳神経外科医や整形外科医も同様である.救急隊が全身固定を行い搬送してきたにもかかわらず,不確実な頸椎保護のまま,診療を行い,神経症状を増悪させる場合がみられる.
今回,われわれは,当院に搬送された頸椎・頸髄損傷患者のうち来院時に頸椎固定(頸椎カラー装着等)をされていなかった症例について検討し,その問題点を明らかにした.
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