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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻8号

2004年08月発行

文献概要

症例

頭蓋内進展の著しいadenoid cystic carcinoma の1例

著者: 安部友康1 近藤聡彦1 須賀正和1 角南典生1 山本祐司1

所属機関: 1松山市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.851 - P.856

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 Ⅰ.はじめに

 腺様囊胞癌adenoid cystic carcinomaは,主として大小唾液腺に発生する悪性腫瘍である.一般的に発育は緩慢で長い経過が特徴であるが,局所再発を来し遅発性に神経組織に沿い頭蓋底に浸潤性発育や,稀に血行性に遠隔転移する.

 今回われわれは,外耳道耳垢腺より発生したadenoid cystic carcinoma根治術後,約8年の経過にて原発巣の再発なく同側中頭蓋窩に転移した症例を経験したので文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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