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症例
一卵性双生児に発症した破裂脳動脈瘤
著者: 大野晋吾1 池田幸穂1 鬼塚俊朗1 中島智1 内野博之2 原岡襄3 山縣然太朗4
所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター脳神経外科 2東京医科大学八王子医療センター麻酔科 3東京医科大学脳神経外科 4山梨大学大学院医学工学総合研究部保健学Ⅱ
ページ範囲:P.875 - P.879
文献購入ページに移動一卵性双生児に発症する破裂脳動脈瘤は稀であり,1942年O'Brienら10)の報告以来,現在までに12例の報告がなされているのみである.今回われわれは,脳動脈瘤家系の一卵性双生児に発症した破裂脳動脈瘤について症例報告をするとともに,過去の文献症例を含め,その臨床的特徴について検討した.また,近年,分子生物学的手法の発展ならびにヒトゲノムプロジェクトをはじめとする遺伝子データベースの整備により,多くの疾病について遺伝子解析がなされつつある.脳動脈瘤についても原因遺伝子の検討がなされているが,今回本症例についても若干の遺伝子的検索を試みてみた.
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