icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科32巻9号

2004年09月発行

文献概要

症例

下垂体腺腫亜全摘術後続発した脳表ヘモジデリン沈着症の1症例

著者: 坂本夏海1 村上謙介1 松本乾児1 富田隆浩1 高橋昇1 鈴木直也2 西嶌美知春1

所属機関: 1青森県立中央病院脳神経外科 2青森労災病院脳神経外科

ページ範囲:P.969 - P.972

文献購入ページに移動
 Ⅰ.はじめに

脳表ヘモジデリン沈着症(superficial siderosis of the central nervous system : SS)は,くも膜下腔への慢性あるいは反復性の出血により,ヘモグロビン由来のヘモジデリンが脳表や脳室壁に沈着することによって生じる症候群である2).臨床的には感音性難聴,嗅覚低下,視力低下,小脳性失調,痴呆,錐体路徴候などを呈する.剖検や,術中に偶発的に発見されるのみであったが,近年はMRIの普及により,画像に基づく診断が可能となった.今回われわれは,下垂体腺腫亜全摘術後に続発したSSの1症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?