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研究
未破裂脳動脈瘤の治療におけるMRA volume renderingの有用性
著者: 成澤あゆみ12 社本博1 刈部博1 清水宏明1 藤原悟1 冨永悌二2
所属機関: 1広南病院脳神経外科 2東北大学大学院神経外科学分野
ページ範囲:P.243 - P.248
文献購入ページに移動未破裂脳動脈瘤の術前検査として,digital subtraction angiography(DSA),three-dimensional computed tomography angiography(3D-CTA),magnetic resonance angiography(MRA)などの方法が普及している.さらに近年はDSAやMRAの三次元画像処理法が進歩し3D-DSA,3D-MRA(volume renderingなど)として利用されるようになってきた.一方,未破裂脳動脈瘤の術前に評価すべき情報には,動脈瘤自体の形態,周囲の血管構築,周囲の脳・神経・骨との位置関係,術中一時遮断時の側副血行,などが挙げられるが,各検査法による得手不得手があり,さらに侵襲の度合いも異なる.特に,最近臨床応用可能となったMRA volume rendering(以下MRA VR)については,その有用性や限界に関する報告は少ない.そこで今回,未破裂脳動脈瘤における術前検査としての有用性を検討したので報告する.
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