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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科33巻4号

2005年04月発行

文献概要

連載 IT自由自在

手術室の映像を医局等の離れた場所に中継する方法

著者: 和田淳1 中島伸幸1 原岡襄1

所属機関: 1東京医科大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.400 - P.402

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はじめに

 「手術の内容や進行を医局や病棟で確認したい」と思うことがあるのではないだろうか.手術顕微鏡の映像を,離れた部屋でリアルタイムに閲覧するには,どのようにすればよいか.数10mの距離であれば,たんに映像ケーブルを引き回せば済むため,手術室の医師控え室や麻酔科医室などで手術映像をモニターしている病院は多い.しかし,それ以上の距離の場合には,映像を伝搬する何らかの特殊な設備が必要となる.映像を離れた場所に伝送するためには,主に2つの方法がある.1つはNTSC信号を光信号に変換して,光ファイバーを通して遠方に伝達する方法,もう1つはモニター映像をデジタル化して,LANを利用して電送する方法である.本稿では,近年多くの病院で設置されている院内LANが利用可能な,後者に関して解説する.数年前までは大規模な設備と費用を要す内容であったが,昨今のIT技術の進歩により,医局単位での設置も十分可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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