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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科33巻6号

2005年06月発行

文献概要

海外だより

チュ-リッヒ大学脳神経外科―抄史と現況

著者: 米川泰弘1

所属機関: 1Neurochirurgische Universitätsklinik Zurich

ページ範囲:P.555 - P.567

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―春ごとの花に心をなぐさめて六十路あまりの年を経にける 西行―

 当科は1937年にH Krayenbuhl教授によってスイスで始めて創立された.脳神経外科の沿革を辿るとその前に,眼科腫瘍に対するアプローチで知られている外科のRU Krönlein教授にさかのぼることができる.H Krayenbuhl教授はその後任となるMG Yasargil教授との共著で名著『Die zerebrale Angiographie(Cerebral Angiography)Thieme』を表し英訳も刊行し洛陽の紙価を高めた.また,第1回ヨーロッパ脳神経外科学会(1959年)を組織開催してヨーロッパ近代脳神経外科の発展に力を尽くした.第2代のMG Yasargil教授はMicrosurgeryを脳神経外科に導入発展させたことを始めとした多大の貢献により,脳神経外科の創始者H Cushing教授とともに米国雑誌Neurrosurgery(1999年)にて20世紀の代表的脳神経外科医の2人に選ばれた.

 当科の伝統的な取り組み対象疾患として,腫瘍,血管障害のほかにてんかん外科がある.選択的Amygdalohippocampectomy(SAHE)はその歴史的背景のうえに立って考案創出された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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