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報告記
9th International Conference on Neural Transplantation and Repair in Taiwan 報告記(2005年6月8日~11日)
著者: 安原隆雄1 伊達勲1
所属機関: 1岡山大学医歯薬学総合研究科神経病態外科学教室
ページ範囲:P.830 - P.831
文献購入ページに移動学会は,31の講演の合間にポスターセッション(132演題)が組み込まれる形で進行しました.1日目は神経栄養因子,脊髄,幹細胞のセッション,2日目はパーキンソン病,脳梗塞・ハンチントン病のセッション,3日目は遺伝子,アルツハイマー病の各セッションが設けられました.特に神経幹細胞,骨髄間質細胞など,いわゆる幹細胞に関連した演題が多くみられたことが印象的でありました.台湾のグループからは,慢性期脊損症例に対する酸性線維芽細胞増殖因子と腓腹神経移植を組み合わせた治療により長期予後が改善された症例が示されました(Cheng H et al. Spine 29:284-288, 2004).プラセボ効果の検討や他施設からの報告などを待つ必要はあるものの,有用な治療につながる可能性もあるものと思われました.
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