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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科33巻9号

2005年09月発行

文献概要

連載 IT自由自在

医療用業務サーバーからの全自動取り込みによる画像ライブラリ作成

著者: 藤澤博亮1 野村貞宏1 梶原浩司1 加藤祥一1 藤井正美1 石田博2 井上裕二2 松永尚文3 真田泰三4 岡部英洋5 八木英俊5 原田正治6 鈴木倫保1

所属機関: 1山口大学医学部脳神経外科 2山口大学医学部医療情報部 3山口大学医学部放射線医学 4山口大学医学部附属病院放射線部 5メディカルソフトウェアラボラトリー 6株式会社富士通山口情報

ページ範囲:P.932 - P.937

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背景と目的

 現在の山口大学医学部LAN(local area network)は,各種オーダリングや医事会計など病院の通常業務を行う業務LAN,医学部および附属病院内のイントラネットである集学LAN,そして各研究室にある研究用端末を結ぶ学内LANによって構成されている(Fig. 1, 2).山口大学医学部附属病院では,病院業務はオンライン化され,富士通のHOPE/EGMAIN-EXというソフトによりオーダリングシステムが構築されている.このオーダリングシステム上では,現在,CTやMRIの参照画像を手軽に見ることができるようになっている(Fig. 3).この参照画像は,フィルムをそのたびに取り出すことなく所見の確認ができ,また紙に印刷してカルテに綴じることができるなど大変に便利である.しかしながら,業務LAN上の業務サーバーには全診療科の画像データが日々保存,蓄積されていくため,容量の問題からいつまでもそのデータが残されるわけではない.また,業務LANはウィルス感染防止その他のセキュリティーの関係から完全なクローズドシステムとなっており,運用上,フロッピー,MO,CD他のメディアの接続は許可されず,規定のプリンター以外は接続できない.そのため,この参照画像を医局や個人のコンピュータに移動することはできず,学会発表や論文投稿などに利用できない.この不都合を解消するため当病院では,放射線部や病理部など各部門サーバーからの各種データはいったん業務サーバーに蓄積され,その後から集学LAN上に設置された集学サーバーに送られる(Fig. 1).各診療科は(使用端末を登録することにより)集学サーバーにアクセスすることができ,各種データを後利用することが可能となっている.

 そこでわれわれは,集学サーバーから全自動で脳神経外科関連のCT・MRI画像およびCR画像を取り込み,患者の画像ライブラリを作成することを企図し,そのための専用ソフトを開発した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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