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包括医療の問題点
1.DPCの概要と平成18年度改訂の骨子
著者: 神服尚之1
所属機関: 1日本大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.1168 - P.1175
文献購入ページに移動DPC本体については,現在様々な評価がある.本来,DRG/PPS(Diagnosis Related Groups/Prospective Payment System)は疾患別・包括払い制度であり,アメリカで開発された後,オーストラリアやカナダさらに韓国など多くの国の医療費支払制度に利用されている.日本においても包括払い制度が検討され,開発されたものがDPCである.しかし,この2者には差異を認める.まず,①DRG/PPSが1入院単位であるのに対し,DPCは日額定額制であること,また,②疾患別コストから報酬額を決めるのが基本であるはずが,現行は前年度当該病院の医療費で病院別係数が決定されること,などである.
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