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連載 IT自由自在
オープンソースソフトウェアOsiriXを活用した高性能PACS
著者: 片倉康喜1
所属機関: 1片倉病院脳神経外科
ページ範囲:P.208 - P.214
文献購入ページに移動■はじめに
診断モダリティの発達,多様化に伴い,日常診療における画像の扱いは煩雑化しつつある.特に脳神経外科では2次元のフィルムから3次元イメージを脳内で構築する作業が伝統的に行われてきたが,検査の精密化に伴いフィルムの枚数が飛躍的に増え,従来の方法では効率と管理,保管の面で限界が来つつある.1990年代頃よりフィルムレス診療を目指し各社よりPACS(picture archiving communication system)が販売され一定の成果を挙げているが,そのほとんどが専用の端末とソフトのセットで定価は数百万から数千万円規模のものであり,外来や病棟・医局等で日常気軽に使えるものとは言いがたい.今回オープンソースのDICOM PACSワークステーション OsiriXを用いて初期コストゼロで高性能なPACSシステムを構築する方法や,脳神経外科領域での便利な利用法を紹介する.
診断モダリティの発達,多様化に伴い,日常診療における画像の扱いは煩雑化しつつある.特に脳神経外科では2次元のフィルムから3次元イメージを脳内で構築する作業が伝統的に行われてきたが,検査の精密化に伴いフィルムの枚数が飛躍的に増え,従来の方法では効率と管理,保管の面で限界が来つつある.1990年代頃よりフィルムレス診療を目指し各社よりPACS(picture archiving communication system)が販売され一定の成果を挙げているが,そのほとんどが専用の端末とソフトのセットで定価は数百万から数千万円規模のものであり,外来や病棟・医局等で日常気軽に使えるものとは言いがたい.今回オープンソースのDICOM PACSワークステーション OsiriXを用いて初期コストゼロで高性能なPACSシステムを構築する方法や,脳神経外科領域での便利な利用法を紹介する.
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