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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科34巻4号

2006年04月発行

文献概要

報告記

第4回アジア脳腫瘍学会(4th Meeting of the Asian Society for Neuro-oncology)2005年11月4日~6日

著者: 安達淳一1 松谷雅生1

所属機関: 1埼玉医科大学 脳神経外科

ページ範囲:P.430 - P.431

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第4回アジア脳腫瘍学会は,台湾の Dr. Tai-Tong Wong(Department of Neurosurgery, Taipei Veterans General Hopital)をPresidentとして,台北市内北部に位置する圓山大飯店(The Grand Hotel Taipei)にて,11月4日から6日までの3日間行われた.日本では晩秋のこの時期に,台北市内では半袖,タンクトップで過ごす人が多く,日中の最高気温も30℃近くまで上昇し,ここが南国であることを実感した.会場は1952年に建てられた台北市内でも古く由緒あるホテルである.見る者を圧倒させる外観,内部には重厚な家具,壮麗な飾りが配置され,まさに歴史と伝統を感じさせるホテルであった.最上階からは台北市内が一望できた.また,台湾初代総統の蒋介石夫人の宋美齢が常宿にしていたとのことである.

 本学会はアジア各国における脳腫瘍学のレベルアップと会員相互の親睦を深める意味で設立された.第1回の会合は,熊本市において熊本大学脳神経外科の生塩之敬教授を会長として2002年に行われた.以後,第2回は韓国のソウルで2003年に,第3回は中国の上海において2004年に開催された.今回の参加者は国別にみると台湾170人,日本68人,韓国40人,中国23人,トルコ12人,その他香港,インド,インドネシア,マレイシア,フィリピン,シンガポール,オーストラリア,モンゴル.アメリカ,ドイツなど27人で合計341名であった.この4年間で,参加者の出身の国は徐々に多彩化し,一方で常連や顔なじみとなる参加者も多く,この学会がアジアにおいて脳腫瘍に興味を持つ者に対して定着しつつあるように感じた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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