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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科34巻6号

2006年06月発行

文献概要

コラム 医事法の扉

第2回 「説明義務」

著者: 福永篤志1 河瀬斌1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.625 - P.625

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「説明義務」は,平成9年の医療法の改正で「医師,歯科医師,薬剤師,看護師その他の医療の担い手は,医療を提供するに当たり,適切な説明を行い,医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない.」(1条の4第2項)と条文として明文化されました.これは,まさにインフォームド・コンセントです.また,診療契約上の義務としての説明義務(民法645条)および療養指導義務(医師法23条)としても基礎づけられています.

 われわれ脳神経外科医にかかわる医療過誤訴訟では,「説明義務違反」が高率に認定されていることがわかりました1).つまり,われわれの患者さんに対する説明が足りないと裁判所からいわれているのです.

参考文献

1)福永篤志ら:脳神経外科領域における医療過誤-下級裁主要判例の検討-.No Shinkei Geka 34:85-94, 2006.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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