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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科35巻5号

2007年05月発行

文献概要

脊髄外科指導医が腰部脊柱管狭窄症になって考えたこと

著者: 阿部俊昭1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座

ページ範囲:P.429 - P.430

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 「医師は自分が専門にしている病気にかかりやすい」という言葉をよく耳にする.まったく根拠がない話と笑っていたが,昨年5月そのことが現実となった.

 北海道にてゴルフプレー中,ティーショットを打ったところ,腰部から右下肢に放散する電撃痛があり,プレーを続行することができなくなった.翌日,北海道大学の岩㟢喜信先生の紹介で佐藤雅美氏に針治療を施行してもらった.両下肢のシビレ感は残ったが,腰部から右下肢への痛みは軽減した.これまで針治療を作用機序が科学的に解明されていないことを理由に軽視していたが,その効果を見直すことになった.帰宅後MRIを施行したところ,第3~5腰椎間の脊柱管が著明に狭窄し,さらに第3/4椎間板が右方に突出していた.腰椎すべり症は合併していなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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