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編集後記 フリーアクセス
著者: 伊達勲
所属機関:
ページ範囲:P.536 - P.536
文献購入ページに移動先日の卒部式のこと.ある卒部生は,羽織・袴の正装で来ていたのだが,挨拶中に言葉に詰まるといきなり後ろを向いて,何かを袂から取り出した.「ケータイ」である.われわれの感覚では,そのような時に備えて,メモを書いた紙を,手のひらか,ポケットに隠しておくのが普通かと思う.袂から出現した「ケータイ」で例の親指操作をした彼は,次の言葉を見つけたのだろう,再び振り向いて話を続けた.和服とケータイの組み合わせにも違和感を感じてはいけない時代になったと,妙に印象的なシーンであった.
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