icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科35巻7号

2007年07月発行

文献概要

症例

真の後交通動脈紡錘状動脈瘤破裂の1例

著者: 中塚博貴1 大田信介1 黒田淳子1 森脇崇1 前田泰孝1 榊三郎1

所属機関: 1若弘会若草第一病院脳卒中センター脳神経外科

ページ範囲:P.691 - P.696

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに

 後交通動脈そのものに発生する真の後交通動脈動脈瘤は比較的稀な疾患であるが,その中でも紡錘状の動脈瘤は極めて稀で,渉猟し得た限りでは6例の報告があるにすぎない.今回われわれは,くも膜下出血にて発症した真の後交通動脈紡錘状動脈瘤破裂例に対しtrappingを行い良好な転帰が得られた1例を経験したので,現在までの報告例と併せてその特徴などを考察した.

参考文献

1)阿美古征生,織田哲至:“真”の後交通動脈瘤の1例.No Shinkei Geka 9:1181-1185, 1981
2)黒川 泰,阿美古征生,池山幸英,岡村知實,渡辺浩策,秋村龍夫,伊藤治英:「真の」後交通動脈瘤の手術.The MT. Fuji workshop on CVD 11:93-96, 1993
3)Timothy J, Sharr M, Doshi B:Perils of a ‘true’ posterior communicating artery aneurysm. Br J Neurosurg 9:789-791, 1995
4)西本 詮,難波真平:神経放射線診断学入門,朝倉書店,1985, pp56-57
5)Matsumoto K, Kuriyama M, Tamiya T, Ohmoto T:Direct clip obliteration of a ruptured giant aneurysm of the posterior communicating artery:case report. Neurosurgery 41:939-942, 1997
6)松本 賢芳,磯島 晃,八塚 如,阿部俊昭,結城研司:急速に増大した“真”の後交通動脈瘤の1例.CI研究 19:285-288, 1997
7)棟田耕二,吉津法爾, 寺田洋明:True Posterior Communicating Artery Aneurysm. No Shinkei Geka 29:163-168, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?