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エビデンスと匙加減
著者: 渋井壮一郎1
所属機関: 1国立がんセンター中央病院脳神経外科
ページ範囲:P.759 - P.760
文献購入ページに移動日常の診療において,稀な疾患を診断したり,自分の選択した治療が著効したりした際の心地よさは何とも言えないものがある.これらはすべてその人の経験に基づく判断であり,経験が多ければ多いほど,極めて稀な1例を診断する可能性も高くなる.回診中の教授のひとこと,カンファランスでの先輩の意見に,目の前の霧が晴れる思いをした経験はだれにもあると思う.しかしながら,多くの経験を積むには,長い年月を要する.だれもがはじめから多くの経験を持っていないだけに,判断の材料が必要となる.
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