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編集後記 フリーアクセス
著者: 岩﨑喜信
所属機関:
ページ範囲:P.1170 - P.1170
文献購入ページに移動今月号の「扉」では武田利兵衛先生が「今どきの若者を考える」で示唆に富むお話をされています.いろいろと他にも問題はありますが,私たちには,脳卒中をはじめ種々の神経系の疾患で悩む多くの方々が救いの手を求めていること,さらには脳神経外科領域の研修や研究がやりがいのある魅力的な分野であることを,情熱をもって諸先輩が後輩に伝えていくというしごく単純なことを,時間をかけて行うしかできないのかもしれません.「今どきの若い者」はいつの時代においてもそういわれ続けてきていますが,やり方によっては熱く,医師としての使命に目覚める人達が少なからず存在すると信じております.一方,やりがいのある仕事を自覚するには精神論のみでは不十分かもしれません.場合によっては診療料による給与の格差や,厳しい修行に見合った地位の保障も必要となってくるでしょう.
今年も12月号と最後の出版ですが,脳疾患から脊髄まで幅広い論文が多数掲載されております.いかに脳神経外科が手術のみならず,その前後の治療管理にも全力投球をしているかは明らかです.私も含め,すべての脳神経外科医が今後もプライドと自信を持って日々の治療にあたっていきたいと念願しております.
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