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扉
「まんでがん」
著者: 田宮隆1
所属機関: 1香川大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.469 - P.470
文献購入ページに移動食べ物では,東京のミシュランガイドブックが発売されたとのことだが,香川にも『さぬきうどん全店制覇攻略本』(ちなみに800店以上が掲載されている)がある.まったく比較にはならないが,同じ食べ物ガイドブックであり,こちらのほうは実際に行った店が沢山掲載されており非常に重宝である.ノーベル賞が期待される村上春樹の『辺境・近境』(香川は近境でしょうね)や『恐るべきさぬきうどん』等の本や映画の効果か,讃岐うどんが普通のうどんから“UDON”となり,最近は全国から1杯150円程度のうどんを交通費を気にせずに食べに来てくれるのである.貸し自転車によるうどん巡りツアーは効率がよく,『讃岐うどん全店制覇攻略本』を片手に,うどん屋とうどん屋の間を運動(うどん?)しながら回るので沢山食べることができ特に好評である.さらに金比羅宮参拝も兼ねると奥の院まで1,368段昇って降りてからのうどんは最高である.ほんとうにこんなにうどん屋があって誰が食べるのかと当初は思っていたが,どこも昼時には満員である.それぞれの店でそれぞれの特徴があり,早い,安い,旨いのである.また,酔った後の最後の締めもラーメンではなくうどんである.とにかく讃岐人は朝からうどんである.まだ私はそこまでにはなっていないが,週3回は昼にうどんである.香川のカルボナーラといわれる釜玉(釜で茹であがった熱々のうどんに生卵と醤油か出汁をかけて混ぜ合わせて食べる)など一度食べたらやめられない.香川のJリーグをめざすサッカーチームは何と「カマタマーレ」と呼ばれている.
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