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書評
『脳の機能解剖と画像診断』―真柳 佳昭●訳
著者: 中野今治1
所属機関: 1自治医科大学教授・神経内科学
ページ範囲:P.14 - P.14
文献購入ページに移動 本書は『脳の機能解剖と画像診断』と命名されている.脳の図譜とそれに対応する脳画像(主としてMRI)が見開き2ページで見やすく提示されている.
しかし,本書は画像診断のための単なるアトラスではない.「最新の画像診断機器は患者にとって不利益ともなり,危険ともなりうる」(p1).その通りである.このような記載は脳画像の他書にはみられない.「画像診断によって一目瞭然な病的所見が,いつも臨床症状を起こしている原因とは限らない.画像上の病理所見と臨床症状とを関連づけるには,機能局在に関する神経解剖学の知識が必要である」(p1).全面的に賛成である.本書は画像の書であるが,神経学の基本的考えで裏打ちされている希有な書である.
しかし,本書は画像診断のための単なるアトラスではない.「最新の画像診断機器は患者にとって不利益ともなり,危険ともなりうる」(p1).その通りである.このような記載は脳画像の他書にはみられない.「画像診断によって一目瞭然な病的所見が,いつも臨床症状を起こしている原因とは限らない.画像上の病理所見と臨床症状とを関連づけるには,機能局在に関する神経解剖学の知識が必要である」(p1).全面的に賛成である.本書は画像の書であるが,神経学の基本的考えで裏打ちされている希有な書である.
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