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症例
脳室腹腔短絡術12年後に生じた非外傷性緊張性気脳症の1例
著者: 出井勝12 山根冠児1 沖田進司1 熊野潔1 中江竜太1 西澤茂2
所属機関: 1中国労災病院脳神経外科 2産業医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.995 - P.999
文献購入ページに移動緊張性気脳症はさまざまな要因で生じるが,頭蓋底骨折を伴う頭部外傷後,開頭術,穿頭術などの術後に生じるものが多く報告されている2,3).シャント術後に生じる例も報告されているが,その多くは術後早期に生じている2).今回筆者らは,脳室腹腔短絡術後12年という長期間経過後に頭皮に瘻孔を生じ緊張性気脳症を生じた稀な1例を経験し,治療により良好な結果を得ることができたので,発生機序,治療法などにつき文献的考察を加え報告する.
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