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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科37巻11号

2009年11月発行

文献概要

書評

『脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第3版』―日本脳腫瘍病理学会●編,河本 圭司,吉田 純,中里 洋一●編集委員

著者: 長村義之1

所属機関: 1東海大・病理診断学

ページ範囲:P.1093 - P.1093

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 この本を開いてみて,まず感銘をうけるのは,①多くの脳腫瘍を網羅しながらの理路整然とした組み立て,②規則正しく簡潔かつ十二分な各腫瘍についての記述,③タイトルにふさわしい美麗かつ的確なカラー図である.本書には,一貫して編集者の哲学が感じられるのが素晴らしい.本書の内容は,総論と各論により構成されている.

 総論は,(1)歴史,(2)組織分類,(3)発生の分子メカニズム,(4)分子遺伝学と,脳腫瘍の“温故知新”が簡潔にまとめられており,興味深くまた大いに参考になる.特に「脳腫瘍の組織分類」ではWHO分類2007の表にはすべての腫瘍名が網羅されており,中枢神経系腫瘍のWHO gradeでも,表が見やすくgradingが可能となるように配慮されている.「脳腫瘍発生の分子メカニズム」「Astrocytoma,oligodendrogliomaの分子遺伝学」ではこの領域でのアップデートされた最新情報が記載されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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