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「天草島から」
著者: 植村正三郎1
所属機関: 1天草地域医療センター
ページ範囲:P.425 - P.426
文献購入ページに移動 九州の中央,有明海,八代海,天草灘に囲まれ,大小120の島々から成る天草は,離島ゆえに生活,文化,医療などあらゆる不便を強いられてきましたが,温暖な気候と美しい自然はおおらかさと情熱を育み,忍耐とたくましさが醸成されたと言われています.
昭和41年天草五橋という洋上の道が完成したことで,天草は離島から“半島”へ変わりました.半島化により人々の生活,経済,環境風土,文化にも変貌が起こりましたが,架橋がなされたとは言え,天草の中心地(旧本渡市)から熊本市まで90kmの距離があり,つい最近こそバイパス道路により多少近く感じられますが,車では約2時間かかりますし,島の最南端の町(旧牛深市)まではさらに45kmあります.幹線道路をはずれた海と山からなる天草の道路事情の悪さもあり,こうした地理的条件がとくに救急医療のウィークポイントとなっていました.
昭和41年天草五橋という洋上の道が完成したことで,天草は離島から“半島”へ変わりました.半島化により人々の生活,経済,環境風土,文化にも変貌が起こりましたが,架橋がなされたとは言え,天草の中心地(旧本渡市)から熊本市まで90kmの距離があり,つい最近こそバイパス道路により多少近く感じられますが,車では約2時間かかりますし,島の最南端の町(旧牛深市)まではさらに45kmあります.幹線道路をはずれた海と山からなる天草の道路事情の悪さもあり,こうした地理的条件がとくに救急医療のウィークポイントとなっていました.
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