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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科38巻1号

2010年01月発行

文献概要

近未来

著者: 峯浦一喜1

所属機関: 1京都府立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.3 - P.4

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 日食が46年振りに国内で観察された.皆既日食が見られる奄美大島には熱狂的な観察者が訪れ,人口が倍化した島もあるほどであった.かたや京都でも雲間から部分日食を見ることができた.前回の日食では,次第に空が夕暮れのように薄暗くなり,下敷き,あるいは煤の付着した硝子で観察したことが記憶にある.現在,これらの観察方法は日食網膜剝離を惹起する危険性があり非常識であると言われる.皆既日食に限らず,かつての常識が,いつのまにか非常識になることは驚くに値しないほど多くの分野でみられる.「変わることこそ変わらないこと」である.

 大学も例外ではない.国公立大学は法人化し,私立大学も意欲的に改革が進められている.近年,いくつかの大学の卒業式でスピーチを聞く機会があった.卒業式はcommencementの別称の通り,「終われば始まる」.学生が大学から社会に飛び出すスタートラインである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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