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書評
『《脳とソシアル》発達と脳―コミュニケーション・スキルの獲得過程』―岩田 誠,河村 満●編
著者: 小林登1
所属機関: 1東京大学名誉教授/チャイルドリサーチネット(CRN,http://www.crn.or.jp)所長
ページ範囲:P.901 - P.901
文献購入ページに移動 本書は,東京女子医科大学名誉教授岩田誠先生と,昭和大学医学部教授河村満先生によって編集され,序論を含めて4章からなり,わが国の発達領域にかかわる脳研究の第一人者である18人の専門家により執筆された272ページからなるものである.
全体として,その構成を見ると,岩田誠先生のアイデアが光っているように見える.評者は折々,先生のお考えを伺う機会があったからそう思うのであろうか.脳からみたヒトの発達について先生が書かれた興味深い序論,さらには冒頭の「発刊に寄せて」,そして巻末の「あとがきにかえて」の河村先生との対談を読むと,それがよく理解される.すなわち,文化人類学的,さらには進化論的な発想で医学・医療問題をとらえようとする立場である.評者も,脳の働きを理解するには,それなしでは成し得ないと考えている.
全体として,その構成を見ると,岩田誠先生のアイデアが光っているように見える.評者は折々,先生のお考えを伺う機会があったからそう思うのであろうか.脳からみたヒトの発達について先生が書かれた興味深い序論,さらには冒頭の「発刊に寄せて」,そして巻末の「あとがきにかえて」の河村先生との対談を読むと,それがよく理解される.すなわち,文化人類学的,さらには進化論的な発想で医学・医療問題をとらえようとする立場である.評者も,脳の働きを理解するには,それなしでは成し得ないと考えている.
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