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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科38巻8号

2010年08月発行

文献概要

連載 臨床神経心理学入門

第3回 中毒性疾患と高次脳機能障害

著者: 高橋伸佳1

所属機関: 1千葉県立保健医療大学健康科学部リハビリテーション学科

ページ範囲:P.763 - P.767

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Ⅰ.は じ め に

 大脳を障害する中毒性疾患には種々のものがあるが,高次脳機能障害を主徴とする疾患はそれほど多くはない.本稿では,頭頂葉を中心として比較的広範に大脳白質を障害し,視空間失認を呈する一酸化炭素中毒と,脳梁の障害によりさまざまな半球間離断症候を呈するMarchiafava-Bignami病の2つをとりあげる.

参考文献

1)赤羽真希,仲居龍平,西谷弘美,並木幸司,原 寛美:一酸化炭素中毒による重度認知機能障害例に対するリハビリテーション.認知リハビリテーション,pp46-51, 2007
2)Bálint R:Seelenlähmung des Schauens, optiche Ataxie, räumliche Störung der Aufmerksamkeit. Mschr Psychiat Neurol 25:51-58, 1909[森岩 基,石黒健夫(訳):精神医学19:743-755, 977-985, 1977]
3)Holmes G:Disturbances of visual orientation. Br J Ophthalmol 2:449-468, 506-516, 1918
4)Holmes G, Horrax G:Disturbances of spatial orientation and visual attention, with loss of stereoscopic vision. Arch Neurol Psychiatry 1:385-407, 1919
5)石川博康,下村辰雄:亜急性の痴呆で発症した一酸化炭素中毒のMRI画像.神経内科63:404-406, 2005
6)大橋博司,斉藤正巳:半側空間失認─一酸化炭素中毒の1例について─.精神経誌61:1167-1174, 1959
7)塩田純一,荒木重夫,河村 満:Marchiafava-Bignami病.神経内科57:212-219, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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