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書評
『《神経心理学コレクション》視覚性認知の神経心理学』―鈴木 匡子●著,山鳥 重,彦坂 興秀,河村 満,田邉 敬貴●シリーズ編集 フリーアクセス
著者: 高橋伸佳1
所属機関: 1千葉県立保健医療大学リハビリテーション学
ページ範囲:P.77 - P.77
文献購入ページに移動認知の障害は視覚,聴覚,触覚など感覚別に分類される.本書はこのうち最も重要な視覚性認知に焦点を当てたものである.本書の特長は2つある.1つは視覚が関係する高次脳機能のすべてを網羅している点である.内容は「視覚性失認」はもちろん,「視空間認知」,「視覚性注意」,「視覚認知の陽性症状」から「視覚認知と意識」にまで及ぶ.読み,計算,言語理解,行為などについて,視覚(あるいは視空間)認知の観点からみた項目もある.読者は全体を眺めてもよいし,まず興味のある部分から覗いてみてもよい.徐々にこの領域が身近に感じられるようになるだろう.
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